特集 首里いっぴん「金細工またよし」

首里ならではの伝統工芸・泡盛・伝統銘菓から新しい工芸品、そして首里らしさを大切にした「首里の逸品」をご紹介します。

金細工の歴史

しかし、廃藩置県や先の大戦で伝承の多くと道具を失った金細工の歴史は長い空白の時期を迎えます。
そんな金細工の復元に取組んだのが6代目の誠睦さん。王朝時代から続く伝統的な金細工であるジーファー(かんざし)、結び指輪、房指輪を見事に復元し、その技は7代目健次郎さんの手によって今も守り続けられています。
気品あふれる首里の金細工



伝統の形を守り続けて

「伝統の形は代々伝わる工程と道具を継ぐことで同じ形が復元されます。工程はどれもシンプルなので何年か技術を学べばひと通りの形は作れるようになります。でも、そこに伝統工芸を作る職人としての想いを込めなければ良い作品にはなりません。打つ人の心がそのまま形になる銀細工はそこが1番難しい。自分が父を通して想いを受け継いだように、私がしっかり伝えていかないといけないのですが私自身もまだまだなんですよ。紅型や泡盛をはじめ、首里の職人なら同じ気持ちだと思うけれど、ここ首里でモノを作り続ける事にも大きな意味があると思うのです」

「市場のニーズもあって新しい形を作る事もあります。それはそれで良いのだけれど、こうして代々伝わってきた金細工をいかに忠実に伝え残していけるかが私の役目だと強く感じています。残りの職人人生は後継者育成に力を注ぎたいと考えています」と穏やかに微笑む健次郎さん。どんなに忙しくても、工房を訪ねて来られた方には丁寧に接している姿も印象的です。
「県内外から色々なお客様がいらっしゃいます。私自身驚くような出会いもあり、そのひとつひとつがとても嬉しい。でも、1番嬉しく思うのは、首里のお客様がみえた時。当蔵から来ましたとかジーブ(儀保町)から来ましたと言われると何とも言えない気持ちになるんですよ」
いつの時代も、伝統を守っていくためにはたくさんの人々の努力と関わりがあってこそ。今後の金細工の歴史を温かく見守っていきたいものです。
金細工またよし
住所:沖縄県那覇市首里石嶺町2-23-1
電話/FAX:(098)884-7301
営業時間:月?土曜日の午前10時?午後5時まで