10月31日未明の首里城の火災を受け、首里城および首里地区の自治体、観光業者などへ向けて国内外の様々な団体各所から「何かできることはないか」とのお声やご支援のはたらきかけをいただいている現状に、首里に拠点を置く1団体として心より感謝申し上げます。
当会では11月1日に行なわれた運営会議の中で首里城火災の件について第一回目の話し合いを持ちました。
前向きな提案・意見が交わされたものの、会員の中には今回焼失した首里城の復元に携わった、あるいは所縁のあった者も多く、大きな衝撃と深い悲しみに直面しております。
早くも復元に向けての動きがありますが、未だ調査中ということもあり、この喪失を受け「しばらくは喪に服すような時間も必要」と捉えております。
同時に、これまで首里城があったことによって私たちは何を得られたのか、私たちにとって首里城は何だったか、そういったこともきちんと振り返りながらまちづくりNPOとして復元に関わっていく予定です。
復元に向けてはまた、現在の首里城復元の軸であった首里城復元期成会(現・古都首里のまちづくり期成会 )を中心とした地域、関係各所と連携し、新たな首里城がソフト・ハード面でどのようなものであれば望ましいのかの検討、前回復元に携わったみなさんの洗い出しや高齢となられた復元メンバーへのヒヤリングなども含め、とにもかくにも「丁寧な再建」を目指し協力して動いていく予定です。
長い取り組みになりますが、今後とも首里地域をお見守りいただけますと幸いです。
写真は、10月11日城西小学校で行なわれた城西小学校区まちづくり協議会主催の観月会での首里城です。
美しく月に映えていた姿を想い、感謝とともに偲びたいと思います。